991世代の後期型に設定されたフラッグシップモデル「ポルシェ 911(991.2) GT3 RS」に「ヴァイザッハパッケージ」を装着した「ポルシェ 911(991.2) GT3 RS ヴァイザッハパッケージ」を忠実に再現したモデルになります。
ポルシェのファクトリーストック仕様の911の1/18モデルとしては、2014年型の991前期型カレラ4 GTSに続く、2番目のリリースとなるのがこちらの2018年型の991後期型GT3 RSとなります。
両車は同じ991型であるため、当初はカレラ4 GTSの原型データに、GT3 RSの内外装の特徴や意匠を“上書き”する方向で設計を模索しましたが、GT3 RSの実車のスキャンデータと照らし合わせたところ、その互換性はウィンドウ類とヘッドライトの外形以外はほぼ皆無で、ドアの断面形状なども異なるため、最終的には完全新設計で原型データを製作いたしました。
本モデルで注目いただきたいポイントは多数ありますが、一番は“清潔感”です。例えば、ダクトのトリムやフロントリップスポイラーなどの黒色樹脂パーツはボディ一体成型として塗り分けた方がコスト的には有利ですが、ボディ色部分と黒色部分の“際(きわ)”のラインが圧倒的にシャープに仕上がることから別部品としています。
ウィンドウ類はボディラインの曲率にもしっかりと馴染むインジェクション成型部品を使用。また、ヘッドライトやテールライトのアウターカバーは内側に細かなリブが刻まれているため、こちらもディテールの再現性の高さからインジェクション成型部品による再現を行っています。
GT3 RSはスパルタンな内装も魅力ですが、こちらもすべて実車の3Dスキャンデータを用いて造形しています。硬質なロールケージ、丸みのあるシート形状やステアリング周りの意匠など、内外装共に、高解像度なディテールをお楽しみいただけます。
ヴァイザッハパッケージの特徴でもあるカーボンパーツには大判のカーボンデカールを張り込み再現しました。
もちろん2液性のウレタンクリアを用いてコーティングを行っています。
マグネシウムホイールは新規設計、新たに金型を用意しパーツ化いたしました。
※台座、クリアーカバー、シリコンクロス付属
※お一人様2台限り
1999年、996型に初めて用いられた「GT3」のグレード名。それが意味するのはFIAのGT3カテゴリーで、後席を含む一切の快適装備を廃する一方、エンジンはGT1車両由来のドライサンプ式自然吸気3.6リッターを奢った、速く走ることに特化したホモロゲモデルでした。2003年にはさらなる軽量化とブレーキ周りのアップグレード、エンジンのレスポンス向上を図った、GT3 RSが登場します。その後もGT3/GT3 RSは911シリーズのモデルチェンジに合わせてポルシェの自然吸気エンジンの最硬派グレードとして進化を続けています。今回弊社がモチーフとしたのは2011年リリースされた7代目の911シリーズ、991型の後期型をベースとするGT3 RSで、520馬力を発生する4.0リッターエンジンを搭載し、ニュルブルクリンク北コース(20.8km)を7分以下で走り抜けたことでも有名です。
ヴァイザッハパッケージはエクステリア各部にカーボンを使用し軽量化を図ったパッケージになります。ボンネット、ルーフ、リアウィング、サイドミラーがカーボンに置き替わります。ロールケージはチタン製に置き換えられています。メッシュデザインのマグネシウムホイールも用意されました。