本田技研工業の創立50周年を記念して企画されたスポーツカー「ホンダ S2000 (AP1)」を忠実に再現したモデルになります。
10年間にわたり生産されたS2000の初期フェイズ、2リッターのAP1の1999年型の実車を取材しモデル化いたしました。
原型の製作にあたっては1999年型の実車を3Dスキャンし、その採集データを元に原型を設計いたしました。
S2000に関しては各モデルを1/43と1/18の両スケールで展開する予定もあり、まずは1/18用に原型データを製作しています。
1/43の設計にあたっては1/18のデータをリサイズすることになりますが、基本的な解像度は同一のまま縮小しているため、ヘッドライトハウジングのディテールなどは非常に密度の高い表現が可能となっています。
オープンカー故に、露出するインテリアの再現性も重要なポイントとなりますが、こちらも実車の内装を隈なく3Dスキャンし、各部のサイズ感やディテールなどにも留意しながら原型を設計しています。
トップは幌を上げたクローズド状態と、トノカバーを被せたオープン状態の2パターンが楽しめる部品を用意いたしました。
弊社では今後は同車の各バリエーションをモデル化していく予定ですので、その記念すべき第一歩として、S2000の原点であるAP1初期型を是非お買い求め下さい。
※アクリルベース、クリアケース付属
本田技研工業の創立50周年を記念して企画されたスポ―ツカーS2000。同車が発売されたのは1999年のことでした。ホンダのFRスポーツカーとしては前身となるS800が1970年に生産を終えて以来、実に29年ぶりの復活とあって大いに話題を呼びました。
ボディ形状はオープン2シーターのみで、専用チューンが施されて自然吸気2リッターながら250馬力を発生するF20Cエンジンをフロントミッドに搭載していましたが、注目されたのはその車体で、堅牢かつ軽量なハイXボーンフレーム構造の採用によってクローズドボディ車と同等の剛性を確保していたと言われます。シュアで剛性感のあるハンドリングに拘るためにステアリングはチルト機構すら持たない固定式とされ、インパネにはグローブボックスも備わらないなど、走りのためにある程度の快適性には目を瞑るという姿勢が貫かれていました。
S2000は1999年の発売から2009年まで、基本設計は変えずに生産が続けられましたが、大きく分けて初期の2リッターモデル、バンパーの意匠などフェイスリフトを行った中期型、そしてエンジン排気量を2.2リッターに拡大した後期型が存在します。2リッターモデルをAP1、2.2リッターモデルをAP2と呼ぶのが一般的です。
マクロ的に分類すれば初期の2リッター時代にも機敏過ぎたサスペンション・セッティングの見直しが行われた他、中期型では生産拠点がそれまでの高根沢工場(NSXの専用生産工場として創業)から鈴鹿に移されるなど、S2000ファンの間でもベストモデルの選定においては意見が大きく分かれることでも知られます。