997世代のピュアスポーツグレード「ポルシェ911 GT3 RS」を再現したモデルになります。
今回はカップレースでも使用されるセンターロック式のBBS Cupホイールを装着した仕様となります。
数ある997シリーズの911の中でも、ポルシェ好きにとっては「真打」と表現しても差し支えない、GT3 RS。GT3 RSのモデル化にあたっては実車モノコックのスキャンデータ(997ターボ)を元に、前後バンパー、サイドステップ、リアフェンダー、エンジンフードなどGT3 RSの特徴を正確にトレースした造形データをドッキングして原型を設計しています。
ディテールの表現にも種々工夫を凝らしています。バンパーダクトの奥に覗くラジエター類はコア部分の視覚的な奥行きをアップさせるために、エッチングパーツを2枚重ねとしています。
また、ヘッドライトはホワイトメタル製のリフレクターにメッキを施した上で彩色し、外周に細かな溝が刻まれたレンズは新たに金型を起こして成型品を使用しています。
ウィングは1/43のレジン製ミニカーとしては異例のホワイトメタル製としておりますが、部品自体のモールドをシャープに出来るというだけでなく、経年変化にも強いというメリットも視野に入れた素材チョイスとなっております。
今回装着されているBBS 製のCUPホイールはGT3 RSに合わせ新規で設計しました。リムはアルミ製の挽物パーツを使いリアルな素材感を楽しむことができます。ホワイトメタルで複製することにより繊細なスポークを実現できます。
※アクリルベース、クリアケース付属
※お一人様2台限り
1997年、996型の発表をもってポルシェ911の歴史において、かつてない規模のフルモデルチェンジが敢行されました。良くも悪くも一番のニュースとなったのは空冷エンジンと伝統の丸型ヘッドライトとの決別で、賛否両論に分かれました。実際は先代の993比で車体の剛性アップや軽量化を進めるなど、そのポテンシャルは大幅に高められていました。年次改良によって初期の996型のネガティブな印象は次第に薄れていきましたが、そのリファイン版として2004年にリリースされたのが997型です。
基本的な車体構造やメカニズムは996型からのキャリーオーバーですが、エクステリアは空冷最期の993を彷彿とさせる丸型基調のヘッドライトに変更されるなど大きく印象を変えました。
996型から登場した競技用ホモロゲ―ションモデルのGT3は、997型でもラインナップされました。エンジンはル・マンを走った911 GT1と設計思想をシェアするクランクケースを与えられた自然吸気ユニットを搭載。車体も後席を廃するなど、徹底した軽量化が行われています。GT3 RSはさらにハードコアな準競技用モデルで、カーボンファイバーウィング、樹脂製フロントガラスの使用などによってさらなる軽量化が図られた上、内装にはロールケージが張り巡らされ、外観も冷却口だらけのフロントバンパーや専用のリップ、大型リアウィングに4S用のワイドなリアフェンダーを備えたボディやそれに伴うワイドトレッド化など、「公道を行くレースカー」という異名をとる迫力のルックスとなっています。