2007年に発売されたホンダ S2000のファイナルモデル「ホンダ S2000 タイプS」を忠実に再現したモデルとなります。
既にAP2型のS2000を製作していますので、実車と同じくAP2のボディデータにS2000の実車スキャンを合わせて開発を進めました。このような開発工程は開発スピードの向上だけではなく、AP1,AP2と並べた場合に非常に親和性を持たせた再現だという点です。
特徴的なリアウィングは3Dスキャナを使用した上で正確な形状を再現しています。
新デザインのホイールも3Dスキャンをベースにデジタルモデリングを行います。
1/18スケールではインジェクションパーツでシャープな形状と強度を持たせました。
トップはクローズド状態と、オープン時のトノカバーの部品を差し替え式としており、異なるふたつの表情をお楽しみいただけます。その他、彫りの深い表情を見せる前後の灯火類など、幾度も試作を行い、最適な状態を目指せる自社設計の強みを活かした切れ味鋭いディテールをお楽しみください。
すでに実車は生産を終えてから10余年の歳月が経過して、現在では作りえない純ガソリンエンジンのオープンスポーツとしてコレクターズアイテム化が進んでおり、状態いかんでは新車価格遥かに上回る価格で取引されることも珍しくなくなりつつあるS2000。
是非AP1、AP2型と並べてコレクションしてください!
※ベース、クリアーカバー、シリコンクロス付属
本田技研工業の創立50周年を記念して企画されたスポ―ツカーS2000。同車が発売されたのは1999年のことでした。ホンダのFRスポーツカーとしては前身となるS800が1970年に生産を終えて以来、実に29年ぶりの復活とあって大いに話題を呼びました。
ボディ形状はオープン2シーターのみで、専用チューンが施されて自然吸気2リッターながら250馬力を発生するF20Cエンジンをフロントミッドに搭載していましたが、注目されたのはその車体で、堅牢かつ軽量なハイXボーンフレーム構造の採用によってクローズドボディ車と同等の剛性を確保していたと言われます。シュアで剛性感のあるハンドリングに拘るためにステアリングはチルト機構すら持たない固定式とされ、インパネにはグローブボックスも備わらないなど、走りのためにある程度の快適性には目を瞑るという姿勢が貫かれていました。
S2000は1999年の発売から2009年まで、基本設計は変えずに生産が続けられましたが、大きく分けて初期の2リッターモデル、バンパーの意匠などフェイスリフトを行った中期型、そしてエンジン排気量を2.2リッターに拡大した後期型が存在します。2リッターモデルをAP1、2.2リッターモデルをAP2と呼ぶのが一般的です。
2007年には北米で発売された「S2000 CR」と同様のエクステリアを持つ「S2000 タイプS」が発表されました。
タイプSにおける最大のトピックスはやはりエアロパーツといえます。大型のリップスポイラー、リアウィングは前後のバランスをとりつつ、ダウンフォースを増加させるようデザインされています。また、タイプS登場時にホイールのデザインも変更を受け、軽量化が図られています。スペアタイヤ、ジャッキなども廃止され、なるべく重量が増えない工夫が施されました。