2003年のジュネーブモーターショーで発表されたポルシェのスペシャルモデル「ポルシェ カレラGT 2004」を忠実に再現したモデルになります。
カレラGTは非常にシンプルなスタイルをしていますが、大きく彫り込まれたサイドのインテークやトンネル構造のリアスポイラーなどは、ボディ本体とサイドパネル、リアフラップ部分を別体とすることで、実車に忠実な形状を再現しています。
カレラGTの外観上の見所のひとつである、ダブルアーチ形状のロールバーから繋がる、ダブルバブル形状のエンジンフードは、メッシュ部分にプレス加工を施したエッチングパーツを組み込み、またそのメッシュ越しに見えるV10ユニットも簡潔ではありますが表現しています。インテリアの造形や細やかな彩色も注目していただきたいポイントとなっています。
ヘッドライトやテールライトはハウジングやリフレクター形状を1/43の限界に近い解像度で造形、彩色し、その上にバキュームフォームでボディの面に曲率を合わせたクリアカバーを装着しています。
シンプルな5スポークホイールは真鍮を切削して造形したシャープな原型を、ホワイトメタル製鋳造部品に置き換えた精度の高い部品を使用。センターロック部分や、スポーク越しに覗くブレーキユニットの再現性の高さも注目していただきたいポイントとなります。
弊社では今後、こちらのカレラGTのバリエーション、さらにその後継機種でもある918スパイダーの開発も進めております。大好評をいただいている911シリーズに加え、是非、ミッドシップのスーパーポルシェたちもコレクションに仲間入りさせてください。
※大判アクリルベース、アクリルクリアーカバー、エッチング製エンブレム、シリコンクロス付属
※お一人様2台限り
2003年のジュネ―ブショーで発表されたカレラGT。「最高峰のポルシェ、イコール、リアエンジンの911」という揺るぎないテーマに挑んだ、ミッドシップ・スーパースポーツでした。
車体はカーボン製のセンターモノコックに、エンジンやサスペンションを組み込んだ同じくカーボン製のリア・サブフレームを結合。ボディ外皮もカーボン製としたことによって、車重は1.4トンを切っており、自然吸気ながら612馬力を発生する5.7リッターV10を搭載する、マルチシリンダー・クラスのスーパー・スポーツとしては“超軽量”な部類に属していました。フロントサスペンションは大容量のショックアブソーバーを水平方向に寝かせてプッシュロッドを介してサスペンションと連動させるなど、随所にレーシングカーさながらの技術が取り込まれています。
スタイリングは、ポルシェにル・マン24時間初優勝をもたらした917シリーズをモチーフにしているなど、カレラGTはまさに公道を往くレーシングカーのような存在であったと言ってもいいでしょう。しかし、その高性能さゆえに、乗り手を選ぶ扱い辛さを指摘する声も多かったことも事実。映画『ワイルド・スピード』の主人公、ブライアン・オコナーを演じた俳優のポール・ウォーカー氏がクラッシュした同車の助手席で亡くなったことは、皮肉にもカレラGTの名を世界中に知らしめる結果をもたらしました。