ニスモ大森ファクトリーのチューニングカーコンセプトとして用意されたCRS(クラブマン・レース・スペック)のデモ車両として製作された「日産 スカイライン GT-R (NISMO BNR34 CRSバージョン)」を忠実に再現したモデルとなります。
原型は実車の取材を行い3Dスキャンを行いました。
弊社でラインナップしているスカイラインGT-Rシリーズとコレクションした際の整合性もとれ、さらにその差異が際立つというメリットをもたらします。
NISMOのCRSならではの装備は、外観上は「NISMO R34 Z-tune」を踏襲しておりカーボンフード、カーボンフロントバンパースポイラー、ダクト付きのカーボンフロントフェンダー、カーボンフロントアンダーカバー、サイドスカート、専用リアスポイラーフラップ、GTディフューザーフィン、LM GT4 マシニングロゴバージョンの18インチホイールなど多岐にわたります。
ホイールのスポーク越しに存在感を発揮する、ブロンズのキャリパーもまぶしいブレンボ製ブレーキシステムはNISSAN GT-Rのものが使用されています。ホイール自体は、切れ味鋭い真鍮切削原型をホワイトメタル製鋳造部品に置き換え、塗装やデカール貼り付けを行って実車さながらの雰囲気を見せます。
内装も専用素材で張り替えられたシート、シートベルト類、ステアリングホイールやシフトノブに至るまで、実車の意匠と質感を忠実に1/43にスケールダウンしています。
EM422Aの品番はCRSの初期の仕様を再現しており、装着パーツのメーカーロゴが随所に貼られていることによりコンペティティブな雰囲気を醸し出しています。デカール類の上にはクリアコーティングが塗装されているため、経年変化による色褪せや剥がれといった心配もありません。バンパー他に入る2193Eの文字は開発コードではなく、使用するエンジンオイル、NISMO×モチュールの5W30規格のオイルの名称となります。
EM422Bの品番はCRSの現存仕様の姿を再現しており、かのZ-tuneを彷彿とさせるワイルドなエクステリアをプレーンな状態でお楽しみいただけます。
※アクリルベース、クリアケース付属
1984年に設立された日産モータースポーツインターナショナル。その名の通り、グループAに代表されるツーリングカーや、グループCカテゴリーのスポーツプロトタイプレーシングカー、さらにラリー他、様々なフィールドで日産のモータースポーツ活動をバックアップしてきました。
その後、レース活動から得たノウハウを活かしたストリートカー用のチューンドパーツも発売するようになりますが、そのイメージリーダーとして1996年に製作されたのが、コンプリートカーとして販売された「ニスモ400R」となります。闇雲にパワーや速さを追うのではなく、日常使用からサーキット走行まで、トータルバランスに重きを置いたチューンドカー作りを行うことで市井(しせい)のチューニングショップとは一線を画していました。2004年に発売されたスカイラインGT-R(BNR34)ベースのチューンド・コンプリートカーのZ-tuneもまたNISMOのクルマ作りを象徴する存在として多くのクルマ好きの記憶に残っていることでしょう。
そんなNISMOが2010年代に入ってスタートさせたチューニングカーコンセプトがCRSことクラブマン・レース・スペックとなります。「サーキット走行を1日楽しみ、自走で帰宅できるクルマ」=「クローズドサーキットでのスポーツ走行と公道走行の両立」をコンセプトに各世代でデモカーが製作されています。CRSのデモカー各車はそのまま販売するというよりも、CRSコンセプトの見本車両的な位置づけとなります。
今回はスカイラインGT-R(BNR34)をベースにしたCRSのデモカーをモチーフに選びました。