ポルシェ 911(964)をベースにレストモッドを施された「シンガー DLS」を再現したモデルです。
すでに『Titan 64』では標準型のシンガー911のクーペおよびタルガを発売しておりますが、今回は究極のシンガー911との誉れも高いライトウェイト&高性能バージョン、DLSをモチーフにしています。
DLSの再現にあたっては、弊社ですでに発売済みの同車の1/43や1/18の原型データをベースに、1/64として最適なディテールの解像度や面表現を狙った完全新設計の原型を製作いたしました。
実車に忠実なプロポーションの構築はもちろんですが、細部の仕上げやマテリアルの使い分けも注目していただきたいポイントとなります。
ヘッドライトやドアハンドル、フューエルリッドはホワイトメタル鋳造部品にクロームメッキを施し、真円性やシャープさが求められるホイールのリムには削り出しのアルミ製部品を使うなど、金属感の表現には拘っています。
ロールケージが張り巡らされたスパルタンなインテリアも可能な限り精緻なモールドでの表現を行い、彩色も実車同様に施した他、リアのパッケージトレイ周辺にはカーボンパターンのデカールを貼り込んでいます。
また非常に複雑な形状をしたリアウィンドウはバキューム成型部品を使用するなど、1/64スケールのレジン製モデルカーとしては異例の作り込みを行っています。
今回のリリースをもって、弊社のシンガーDLSは1/18、1/43、そして1/64が揃うことになりました。是非、各スケールを並べてお楽しみください。
※ベース、クリアーケース付属
2009年創業のシンガー・ヴィークル・デザイン。英国を拠点としたロックバンドのギタリストであったロブ・ディクソンが、ポルシェ964をベースに、“リ・イマジン(再考)”をキーワードとした車体の軽量化や高剛性化、エンジンの高出力化、サスペンションの強化などを行ったレストモッドを製作・販売しています。
エクステリアはポルシェ911の初期モデル(1964~1973年型)をオマージュしたものへとダウンデートされ、内外装のカラーリングやマテリアルをオーナーがビスポークできることからも、世界中のセレブリティからの注文が殺到することになりました。
DLSは2017年に発表されたシンガー・ポルシェのエボリューション・モデルで、その名(Dynamics and Lightweighting Study)の通り、カーボンを多用することによって車体重量を1トン以下の990kgにまで抑え、元ポルシェのエンジニアであったハンス・メッツガー氏が開発に携わった、自然吸気ながら4リッターの排気量から500馬力!を発生するエンジンが搭載されています。また2億円というプライスタグも話題を呼びました。
エクステリアも通常のシンガー・ポルシェとは大きく異なっており、大型化されたエアロディバイスやオーバーフェンダー、そしてポルシェ911純正の通称“ポルシェアロイ”ことフックス風のデザインを取り入れた鍛造センターロックがセットされています。またリアクウォーターウィンドウに口を開けたインテークはエンジンのインダクションへと導かれています。