ポルシェのスペシャルモデル「ポルシェ 918 スパイダー」をさらにスパルタンなパフォーマンスパッケージを装着した「ポルシェ 918 スパイダー ヴァイザッハパッケージ」を忠実に再現したモデルになります。
国内で現存する「918 スパイダー」のオーナー様に取材協力を頂き、実車の3D スキャンが実現しました。メイクアップのモデル作りのセオリーに則り、余計なディフォルメを行わず実車の雰囲気をそのままスケールダウンした客観的な造形を目指しました。全体が滑らかな曲面で構成されているボディは、3Dスキャナを用いたCAD設計との相性が抜群です。
918スパイダーのアイキャッチポイントとしてエンジンフードが挙げられます。全面が六角形のハニカムメッシュで覆われており、内部が透けて見えます。モデルも実車に合わせ、メッシュ部分にプレス加工を施したエッチングパーツを組み込み、またそのメッシュ越しに見えるモールドも簡潔ではありますが表現しています。
ヘッドライトやテールライトはハウジングやリフレクター形状を1/18の限界に近い解像度で造形、彩色し、その上にインジェクション成型品でボディの面に曲率を合わせたクリアカバーを装着しています。
『バイザッハ・パッケージ』最大の特徴でもあるマグネシウムホイールはインジェクション成型とすることで強度を確保し、最大限実車に近づけた3Dデータを作成しました。
同じくバイザッハ・パッケージ装着車の特徴である、リアバンパーを下方から包み込むような造形のカーボン製ディフューザーも薄くシャープな造形を目指しました。
バイザッハ・パッケージ装着車は多数のカーボン製パーツが奢られ、その多くが上からボディ色などを塗っていない、カーボン地が露出した状態となっていますが、モデルでは当該箇所にカーボンパターンのデカールを貼り、その上からクリアコーティングを施して実車さながらの雰囲気に仕上げています。
今回は実車も存在して高い人気を誇るマルティニカラー他をご用意いたしました。マルティニカラーはデカールを貼り付けた上からクリアコーティングを重ねて、さらに塗装表面を1台1台研磨することで鏡面フィニッシュとした大変手間の込んだ内容となっています。
ポルシェのモデルカーと言えば、どうしても911至上主義になりがちではありますが、先にリリース済のカレラGTと合わせて、“911以外の偉大なるポルシェ”という切り口で、是非コレクションを充実していただければ幸いです。
※アクリルベース、クリアーカバー付属
※2025年3月発売予定
※Released in March 2025
最大限のパフォーマンスと最小の燃費を実現したモデルとして、ポルシェのスーパースポーツ、918スパイダーは2010年のジュネーブショーで発表されました。事実上、2003~2006年まで製造されたV10エンジン搭載のスーパースポーツ、カレラGTの後継機種にあたりますが、パワートレインを車体中央に搭載している2座のスポーツカーという以外に共通性はほとんどありません。しかしながら、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のセンターモノコックにパワートレインを結合したボディおよび CFRP 製サブフレームをドッキングした車体構造は踏襲しています。
カレラGTと918スパイダーの相違点の最たるものは、全車がV10の5.8リッターエンジンを搭載した純ガソリンエンジン車だったのに対し、後者にはル・マンを主眼に開発されたレーシングカーのRSスパイダー用の4.6リッターV8に計3基のモーターを組み合わせたハイブリッド車となっていることでしょう。
その動力性能は市販モデルとしては驚異的なものとなり、最高速度は320km/h、さらに高性能車を測るひとつの指針である、ドイツはニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分を切るなど、直線だけではない圧倒的な速さを証明しています。通常走行であれば、約33km/リッターという低燃費を実現しているのも、コンセプト通りということになります。
さらにそのハイパフォーマンス仕様としてリリースされたのが『バイザッハ・パッケージ』装着車。カーボン製エアロやマグネシウムホイールをによって40kgもの軽量化を行い、ニュルブルクリンクの北コースで、当時のロードカー最速となるラップタイム「6分57秒」を記録したことでも知られています。
発送予定日:未定