TOYOTA GR SUPRA RZ First Production
『IDEA(イデア)』の1/18スケール・ハンドメイド・モデルカーとして製作した「トヨタ GRスープラ RZ ファーストプロダクション」です。
2019年に開催されたバレット-ジャクソン・オークションで新型スープラの1号車として出展された「トヨタ GRスープラ RZ ファーストプロダクション」を忠実に再現したモデルになります。
スープラの伝統でもある6気筒+後輪駆動を踏襲するためにBMWと共同で行なったとされていますが、初期段階におけるプラットフォームやエンジンの共有部分の打ち合わせが行われたのみで完全に別々の開発が行われました。
シャーシはコーナーリング性能を向上させるためにホイールベースとトレッドの比率を1.6以下にすることから始め、前後の重量バランスを50:50にするために2シーターが採用されました。また、Z4と共通のプラットフォームを使用した事で高剛性なサイドシルを使用することができ、トヨタ 86の約2.5倍の剛性のモノコックを用いることができました。
デザインは初代からの流れを汲む「ロングノーズ・ショートデッキ」が踏襲されました。しかし5代目のスープラのデザイン構築の過程で優先されたのは「トヨタのフラッグシップスポーツカー」を作るということでした。
モデルカーズ誌とのインタビューでプロジェクトチーフデザイナーの中村氏はこのように答えてくれました。
「トヨタが作る6気筒のスポーツカー=スープラということで開発を進めると従来のスープラ像に縛られてしまい、新しい方向性を模索することが難しくなる。そのような懸念もあり時期スープラとは言わずに開発を進めました。ただデザイン上でスープラを意識してアレンジが加えられた箇所はあります」
そして長い開発期間を経て市販化まで漕ぎつけた新型スープラですが、本当の意味でこのクルマが“スープラである”と確信したのは、開発も終盤にさしかかった頃のことだそうです。
「通常の新型車ではマーケティングの意見を多く取り入れながらキャラクターを詰めていきます。今回のスープラは豊田章男社長やチーフエンジニアの意思が優先されたところがあります。作り手が作りたいスポーツカーを作った。それを追い求めて行ったらみんなが持っているスープラ像に近づいて行った」という事を語っていただけました。
記念すべき生産1号車は2019年の1月に行われた「バレット-ジャクソンオークション」にチャリティー出品され210万ドル(約2億3000万円)で落札されました。サイドミラーがレッドなのでローンチエディションがベースに見えますが、ローンチエディションにはラインナップされていない”ファントムマットグレー”で塗装されています。
モデルは、トヨタ自動車から提供された3Dデータをもとに、実車の雰囲気を再現しています
ボンネット、ドアパネル、リアクォーターパネルなどには特徴的なプレスラインが施されており、見所が多いボディです。LEDが使用されているヘッドライトは実車と同じ6つのユニットを立体的に再現しています。
IM049 : トヨタ GRスープラ RZ ファーストプロダクション (ファントムマットグレー) (限定50台、国内販売数25台)
※台座、アクリルクリアーケース付属
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